2009年01月25日 21時52分

ubuntu serverの初期設定 ネットワーク編

ubuntuの初期設定について、ご紹介します。

まずはネットワーク設定から

インストール直後にやる事

 インストールが終わったら、サーバーを起動して、コンソールにログインしましょう

 起動中はログを確認して、正常にプロセスが起動しているか確認しておきましょう

 問題がなければ、下図のようにログインシェルが起動します

ubuntu-servere381aee5889de69c9fe8a8ade5ae9a1

ubuntu server ログインシェル

 ここで、インストール時に入力した、ユーザー名とパスワードを入力すれば、ubuntu serverのコンソールへログインする事ができます

 パスワード入力時は、画面に入力文字が表示されませんので、ご注意ください

最初のログインでは、筆者の管理アカウント「dougubako」が追加されています

最初のログインでは、筆者の管理アカウント「dougubako」が追加されています

 上図の様に、「ユーザー名@サーバー名:~$」が表示されれば、ログイン成功です

 ubuntu serverパッケージでは、このコンソールから、主にコマンド操作や、コンソールで動作するテキストエディタ等を利用して、管理・設定を行う事になります

 実際の設定を行う前に、テキストエディタの利用方法やファイル権限について、簡単に知っておきましょう

コマンドラインから利用できるテキストエディタを知っておく

 今回は、「nano」というテキストエディタを利用して、サーバーの設定を行うことにします

 windowsユーザーがとっつきやすい、インターフェースを備えており、初めてでも使い易い、コマンドラインから利用できるテキストエディタです

[関連記事] nano(コマンドラインテキストエディタ)

nanoを起動するコマンドは

 nano ENTER

とすれば、下のように、画面が起動します

nano起動画面

nano起動画面

 詳しい使い方は関連記事をご参照ください

ファイルの権限(パーミッション)について知っておく

 ubuntuに限らず、linuxで扱うファイルやディレクトリーには、パーミッションという属性があります

[関連記事]パーミッションについて(chmod)

 システムの設定を行う場合、所有者が「root」であるファイルを扱う機会があり、その多くの場合、初期ユーザーでは編集する権限がありません

 この場合、root(スーパーユーザー)の権限で、ファイルを編集する必要があります

スーパーユーザーについて(sudoコマンド)

 例えば、システムの設定にかかわるファイルは、多くの場合所有者がrootになっており、通常では変更を加える事ができない様になっています

 これらのファイルを編集するには、一時的にroot権限を得られる、「sudo」コマンドを利用します

 

例:ネットワークの設定ファイル「interfaces」のパーミッションを、誰でも書き込み可能に変更する場合

sudo chmod -v 766 /etc/network/interfaces ENTER

[sudo] password for [user name]: パスワード入力

mode of `/etc/network/interfaces’ retained as 0766 (rwxrw-rw-)

例:GNU nanoをスーパーユーザー権限で起動する場合

sudo nano ENTER
[sudo] password for [user name]: パスワード入力

ネットワークの状態を確認する

 これから構築する環境では、PC間でネットワークが接続されている必要があります

 また、サーバーとして運用するのであれば、IPアドレスを固定にする必要があります

 インストール直後には、ネットワークの設定を確認しておきましょう

 ネットワーク環境の状態を調べるには、「ifconfig」というコマンドを利用します

server name@user name:~$ ifconfig ENTER
eth0 Link encap:Ethernet HWaddr xx:xx:xx:xx:xx:xx
inet addr:192.168.0.17 Bcast:192.168.0.255 Mask:255.255.255.0
inet6 addr: xxxx::xxx:xxxx:xxxx:xxxx/64 Scope:Link
UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1
RX packets:164 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
TX packets:116 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
collisions:0 txqueuelen:1000
RX bytes:22833 (22.8 KB) TX bytes:18797 (18.7 KB)

lo Link encap:Local Loopback
inet addr:127.0.0.1 Mask:255.0.0.0
inet6 addr: ::1/128 Scope:Host
UP LOOPBACK RUNNING MTU:16436 Metric:1
RX packets:384 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
TX packets:384 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
collisions:0 txqueuelen:0
RX bytes:187681 (187.6 KB) TX bytes:187681 (187.6 KB)

 インストール時に、ルーターのDHCPサービスからネットワークに参加した場合は、上のような表示になると思います

 上記では、LANカードが「eth0」という名前で認識されており、IPアドレスには「192.168.0.17」が割り当てられています

 eth0がない場合、インストーラーがLANカードを認識できなかったか、LANケーブルが接続されていなかった事が考えられます

ネットワーク設定ファイル 「interfaces」で固定IPアドレスを設定する

 サーバーに固定IPを設定するには、ルーターのDHCPサービスで、特定のMACアドレス(LANカードの固有アドレス)に固定IPを割り当てる機能があれば、それを使うのが簡単です

 しかし、当方の環境では、ルーターにその機能が無いので、サーバーのネットワーク設定を書き換えて、固定IPアドレスを利用します

 まず、ネットワーク設定を書き換えるには、以下のテキストファイルの内容を編集します

/etc/network/interfaces

 このファイルを、nano等のテキストエディターで編集し設定します

sudo nano /etc/network/interfaces

 ルーターの、DHCPサービス下でインストールした直後のネットワーク設定は、以下の様になっていると思います(eth0が無い場合もあります)

auto lo
iface lo inet loopback

auto eth0
iface eth0 inet dhcp

 上側の「auto lo」を含む2行は、ループバック・インターフェースを設定しています

 これはサーバー内のアプリケーションが、自分自身を参照する為のアドレス(127.0.0.1)です、アドレス名には「localhost」が割り当てられます

 必須の設定なので、そのままにしておきましょう

 今回は、eth0に以下の設定を行います

IPアドレス:192.168.0.100

ネットワークの範囲:192.168.0.0/24 (192.168.0.1 ~ 192.168.0.254)

ゲートウェイ(ルーター):192.168.0.1

設定例(/etc/network/interfaces)

auto lo
iface lo inet loopback

auto eth0
iface eth0 inet static
address 192.168.0.100
netmask 255.255.255.0
gateway 192.168.0.1

auto eth0

 サーバー起動時に、eth0を自動的に有効にします

 これを記述しておかないと、eth0が有効になりません、必ず記述しておきましょう

iface eth0 inet static

 [static]は eth0に静的なIPアドレスを割り振る事を指定します

 固定IPアドレスを利用する場合は、staticを指定します

 [dhcp]を指定すると、dhcpサーバーから受け取った設定指示値が、eth0に設定されます

address 192.168.0.100

 eth0に設定する、IPアドレスを指定します

 今回のサーバー機には、LANカードを一枚だけ積んでいるので、このアドレスがサーバー機のアドレスとなります

 プライベートアドレスには3種類(クラスA,B,C)の範囲があり、今回は扱えるアドレス数が一番少ないクラスC(192.168.0.0~192.168.0.255)を利用します

netmask 255.255.255.0

 ネットワークの有効範囲を設定します

 ここでは、24ビットを指定しています

 クラスCのプライベートアドレスでは、最大16ビットまで指定する事ができます、接続する機器の数に応じて変更しましょう

 255.255.255.0[クラスC 24ビット] 192.168.0.1~192.168.0.254 (254個)

 255.255.0.0:[クラスB 16ビット] 192.168.0.1~192.168.255.254 (65,536個)

gateway 192.168.0.1

 外部ネットワークとの接続を中継する通信機器のアドレスを指定します

 ここではWANとの中継をしてくれる、ルーターのアドレスを指定しています

 自身の参加しているネットワーク範囲外のアドレスと通信する時には、このアドレスへ問い合わせを行います

以上の設定を
/etc/network/interfaces
へ保存したら、次に、DNSの設定をします

resolv.confの設定(DNSを問い合わせるアドレスの設定)

 インターネットアドレスの名前解決に必要な、DNSのアドレスを設定します

 これがないと、「google.com」のようなインターネットアドレスを利用する事ができません

 インストール直後は、このファイルは存在しないので、ファイルの作成を行う必要があります

 sudo touch /etc/resolv.conf

として、新規でファイルを作った後、

 sudo nano /etc/resolv.conf

として編集してください

 

 resolv.conf 設定例

nameserver 192.168.0.1

nameserver (プロバイダのDNSアドレス等)

 当方の環境では、ルーターがプロバイダから取得したDNSアドレスを提供してくれるので、ルーターのアドレスを設定しています

ネットワークの再起動

 以上の設定を反映させるため、ネットワークを再起動します

 以下のコマンドを実行してください

sudo /etc/init.d/networking restart

 問題が無ければ、下のようになります

* Reconfiguring network interfaces… [ OK ]

 

 スペルミスや設定値が不適切なものがあると、メッセージが出ますのでご注意ください

 例:netmaskを不適切な値に設定しようとした場合のエラーメッセージ

* Reconfiguring network interfaces…
SIOCSIFNETMASK: Invalid argument
Failed to bring up eth0.
[ OK ]

 以上がネットワーク設定の手順となります

ネットワークのテスト

 ネットワークの設定が正しく行われたかチェックして見ましょう

 まずifconfigで、eth0が正しい値になっているか確認してください。

eth0 Link encap:Ethernet HWaddr xx:xx:xx:xx:xx:xx
inet addr:192.168.0.100 Bcast:192.168.0.255 Mask:255.255.255.0

 次にDNSと通信ができて、アドレスが変換できるか確認します

 アドレスを変換する「nslookup」コマンドを利用して、アドレスを変換してみましょう

nslookup google.co.jp ENTER
Server: 192.168.0.1
Address: 192.168.0.1#53

Non-authoritative answer:
Name: google.co.jp
Address: 72.14.235.104

 もし、アドレス変換に失敗するようでしたら、resolv.confが正しく設定できていないか、gatewayアドレスと通信ができていない可能性があります、それぞれの設定を見直してみましょう

 

 以上でネットワークの設定は終了です

 ネットワーク環境が整えば、windowsマシンから、SSHクライアントを利用して、リモート環境でログインする事が可能です

 以後はリモート環境から、サーバーの設定を行いたいと思います

[次の記事]ubuntu serverの初期設定 リモートログイン編

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5件のコメント

  1. どうぐばこ » Ubuntu server のインストール – 即席 Ubuntu serverとWebminでLAMP(LAPP)開発環境構築 - 2010年03月12日 16:15

    […] >ubuntu serverの初期設定 ネットワーク編 […]

  2. Ubuntu Serverの設定(その1)Static Addressへの変更 | Rucat's Note - 2012年06月29日 23:16

    […] 今回参考にさせて頂いたのは→(ubuntu serverの初期設定 ネットワーク編:どうぐばこ) 設定方法が詳しく書いてあり、とても参考になります。 […]

  3. ubuntu server11.04 で ソフトウェアRAID1のSOHOサーバ構築 | ghs4gj room - 2012年12月31日 08:35

    […] 進んだ場合IPアドレスを固定 参考 → http://studio-bey.chicappa.jp/dougubako/ubuntu_server/298 […]

  4. すー - 2013年02月08日 11:25

    ありがとうございます。
    まっっったくの初心者にはありがたい。

  5. ubuntu server11.04 で ソフトウェアRAID1のSOHOサーバ構築 | かべきんブログ - 2015年05月22日 01:53

    […] 進んだ場合IPアドレスを固定 参考 → http://studio-bey.chicappa.jp/dougubako/ubuntu_server/298 […]

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